「印税」と「分配金」について

1,印税とは何か

一般に「印税(いんぜい)」とは、出版社が著者の著作物を出版・販売し、その対価として著者に支払う著作権使用料を指します。

「印税」という言葉の由来については諸説ありますが、印刷(印)によって得られた収益から著者に分け前を支払うという意味合いで、「税」という字が慣習的に使われてきたと考えられています。実際の税金とは無関係です。

典型的な印税の仕組み

(商業出版)出版社が著作権者(著者)から出版権を独占的に得る。

・出版社が自社の費用で印刷・流通・販売を行う

・書籍が売れると、出版社は定価の○%を「印税」として著者に支払う

印税は出版社がリスク(印刷費・在庫・返品)を負う代わりに、著者は印税収入だけを得るという構造です。

2. 「分配金」とは何か

一方、自費出版では、著者自身が制作費用を負担し、出版者は印刷・販売・流通を代行する立場となります。この場合、出版社が著作権を使用する対価として支払う「印税」という考え方は当てはまりません。
そのため、販売によって生じた実際の収益を一定のルールに基づいて著者に支払う場合、これを「印税」ではなく「分配金(販売利益分配金)」と呼ぶのが適切です。

無幻舎では、自費出版という形態の実態に即し、著者に支払われる金額を「分配金」として明確に定義しています。

自費出版での例

Amazonで販売(販売価格 3,000円)

  • Amazon手数料 40% → 1,200円
  • 無幻舎取扱手数料(仮に) 20% → 600円
  • Amazonへの送料(仮に)→ 400円

残額(著者への分配金)=3,000 − (1,200+600+400) = 800円